PPPD (持続性知覚性姿勢誘発めまい)

  (Persistent Postural-Perceptual Dizziness

 

2017年に発見された長く続く慢性めまいの1つです。

 

当初に激しいめまい(内耳障害であるメニエル病や良性発作性めまいなど)を起こし、めまいに対する不安が残る中で、3ヵ月以上たってこの病気に移行します。

症状

・フワフワ、雲の上を歩く感じ(浮球感)、体の不安定感が、ほぼ毎日起こる。

・朝より夕方に悪い。疲れたときに悪い。

体(体性感覚)との関係

・体を動かすと(立ったり歩いたりすると)悪化する。

・体が動かされると(エレベーター、エスカレーター、電車、バスへの乗車など)悪化。

目(視覚)との関係

・激しい動きのある映像(映画、ドローン撮像動画など)や、文字の流れる画面、パソコンのスクロールを見ると悪化する。

・複雑な模様(ごてごてした模様の床や壁)や景色(人混みの多い場所、行き交う車、大型店舗の陳列棚、ヒトの行きかい、細かい書字など)により悪化する。

 

病気のメカニズム

私たちの体は、内耳体(体性感覚)目(視覚)3つの情報を脳で統合してバランスを保っています。しかし、一度激しいめまいを経験すると、脳が体や目からのバランス情報に過剰に警戒してしまいます。すると、本来なら無視していいはずの「ちょっとした刺激」を打ち消せず敏感になることを覚え、この異常な感覚が長く(慢性)続きます。

 

治療

薬物治療:今のところPPPDに対する特効薬はないので、抗めまい薬とともに抗うつ薬(SSRI/SNRI)を応用します。ただし、吐き気や眠気などの副作用が問題になることがあります。必要に応じて精神科や心療内科の受診をお勧めすることがあります。

 

認知行動療法:めまいへの恐怖心や過敏さから少しずつ自由になり、症状が残っても、これと付き合いながら、前向きな考え方を持ち、できること(生活活動)の拡大を促します。生活の乱れを正し、睡眠をとり、ストレス軽減を図り、可能な範囲で運動を行います。時間がかかりますが少しずつ自信を持てるようにしましょう。

 

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